2016-1-30

今日、彼女の三回忌だった。
3年前のあの日、もっと一緒にいてやればよかった。

当時、俺には中学から付き合ってる彼女がいた。
2月下旬のことだった。
俺は大学に行くため必死に勉強していた。
何日も徹夜続きで、すこしイライラしていたせいか、
彼女が家に飯を作りに来たとき、
食べるだけ食べて、すぐに邪魔だから帰ってくれと言った。
彼女は、怒りもせずに笑顔で
「あっ、ごめんね。気が利かなくて」
とだけ言い、すぐに出て行った。

翌日からも、メールだけは、毎日5件は必ずあった。
内容はほとんど同じ。
[題:返事はいいからね。
本文:勉強はかどってる??・・・ってあたしが邪魔してるよね。
でもメールくらいはさせてね。それじゃ、大学合格しますように。]
俺はほとんど返事もせずに、勉強ばかり。
そして、忘れもしない3月14日、
街はホワイトデーというもので盛り上がっている。
そんな日でも、俺は勉強。試験が近いから焦っていたのだ。
そして、息抜きに「フッ」と携帯を見ると珍しくメールが来ていない。
なぜだろうと思いつつも、風邪でも引いたのかと思いこの日はすぐに寝た。
夢に彼女が出てきて、「もう別れよう。あなたといるとこっちまで疲れる。」
とだけいい、彼女は闇の中へと消えていった。
ここで目が覚めた。

暗闇のなかで携帯が光っていた。
彼女からのメールだ。
内容は
[昨日あたしの誕生日。やっぱり忘れてたね。
でも勉強忙しいから仕方ないよね。気にしないでね。
怒ったりしないから。それじゃ、さよなら・・・]
このときは気づかなかった。
このさよならが永遠のさよならになるなんて。
俺は普通に返事を返したが、
返事は返ってこなかった。  いや返せなかったのだろう。
それからメールはこなくなったが、
俺はそんなこと、すっかり忘れていた。

試験が終わり、運命の合格発表・・・
結果は見事合格。
俺は真っ先に母でもなく、父でもなく、
彼女に電話を掛けた。
しかし、電話は繋がらない。何度掛けても同じだ。
俺は向こうの電波が悪いんだと思い、
先に両親に電話を掛けた。
そして、時間をあけてもう一度電話したが、
やはり繋がらない。
携帯は諦め、彼女の家に掛けると、
彼女の母がでた。
俺は浮かれた声で、彼女に代わってくださいと言った。
が、彼女の母は、「もう・・・いない・・・」
と間の長い言葉を言った。
俺はなんのことか解らずどこへ行ったかわかりますか。
と聞いた。
次の瞬間、彼女の母の言葉に俺の背筋は凍りついた。
泣きながら今にも消えそうな声で
     「天国・・・」
俺は無心になり、その場に立ち呆けていた。

しばらくその場に突っ立っていたが、
いつの間にかバイクにまたがり、
彼女の家に向けバイクを走らせていた。

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